上手な褒め方
子どもを褒める時の3つのポイントを紹介します。
・成果よりも、プロセス(努力・姿勢・やり方)をほめる
・もっと具体的にほめる
・もっと質問する
例えば、子どもがテストで100点を取ったとします。
「100点とれたなんて、本当に頭がいいね!」とおおげさにほめる代わりに、「100点をとれるまで努力してきたんだね!(努力)」「いろいろなやり方を試して、答えを導き出せたね!(やり方)」というような声掛けをしてあげましょう。
これによって子どもは、もし次のテストで低い点数を取っても、「自分に能力がないから、出来なくても仕方がない」と諦めるのではなく、柔軟にいろいろな方法を試すことで成功できるかもしれないと頑張れるようになるのです。
もちろん子どもが努力をしていた場面を見ていない時、あるいはその頑張りの様子を子どもから直接聞いていない時は、プロセスにコメントするのは誠実さに欠けます。
この場合は、見たままの具体的な感想を共有したり(もっと具体的にほめる)、子ども自身に質問(もっと質問する)をしてみましょう。
例えば、上司に「いいね!」と言われるのと、「細かいところまで注意を払った様子がよくうかがえる資料で、とても分かりやすかったよ」と言われるのでは、どちらが自分の長所に目がいくでしょうか。
「よく書けた文章です」と言われるのと、「各章のまとめが的確で、全体に一貫性があって、非常に読みやすい文章だった」と言われるのでは、どちらがスキル向上に役立つでしょうか。
このように具体的なフィードバックをもらった場合の方が、次のパフォーマンスに向けてモチベーションが自然と上がります。
途中経過の努力や姿勢、工夫などに言及しながら、具体的にどんなところが良かったのかを子どもに伝え、「すごい」の口癖から脱却してみましょう。
見たままを具体的に描写するのも手法のひとつです。
「上手」「よくできました」と大人の評価を押し付けることを避け、見たまま(色・形・数など)を具合的に表現してみるのです。
例えば、子どもがおもちゃのレゴを作って見せに来たとします。
それを評価したり、おざなりに言うのではなく、具体的に「たくさんの色を組み合わせたら、カラフルになったね!」「ここには違う色を使ってみたんだね!」というような声掛けをしてあげましょう。
大切なのは、子ども自身がどう感じたか、どう思ったかということであり、親がどう思うかはそれほど重要ではありません。
質問する時は、「楽しかった?」など「はい」か「いいえ」で答えられるような広がりのない選択回答形式の質問は避けることが重要です。
「どういうものを作ったのか教えてくれる?」など、会話のキャッチボールができるような自由回答形式の質問をしましょう。
さらに最上級形容詞(もっとも、いちばん)を使って自由回答形式の質問をするのも情報を引き出すのにとても有効的です。
「もっとも」「いちばん」という言葉を付け加えるだけで、漠然とした質問から、具体的な質問に変化させることができます。
ここでも具体性が重要になります。
例えば、幼稚園や保育園などのお迎えに行ったときに「今日はどんな日だった?」と聞いても「わからない」とか「知らない」と子どもに回答された経験はありませんか?
これは、子どもがたくさんある出来事の中から情報を整理しきれないからです。
「今日、お友達と一緒にいて、いちばん楽しいことはなんだった?どうしてそう思うの?」というように的を絞った質問をしてみましょう。
大人は、子どもに何も言わないと心地が悪かったり、なぜか罪悪感を覚えたりすることもあり、「すごいね」「上手」と言ってしまいがちです。
しかし、本来子どもが求めているのは評価ではなく、何かを達成した時、新しいことを発見した時、嬉しいことがあった時に、大好きな両親や先生とそれを共有することなのです。
つまり、喜び・興奮・驚きなどといった感情を大切な人と一緒に分かち合うことで、自分の居場所があるという感覚が生まれ、幸せな気持ちになるのです。
分かち合うために用いるのは、言葉だけにこだわる必要はありません。
時にはうなずくだけでもいいし、抱きしめたり、笑顔を返したりする、それだけでもいいのです。
また、子どもが何かに集中しているときに、わざわざ声をかける必要もありません。
集中力が発達する妨げになりますので、静かに見守ってあげましょう。
・成果よりも、プロセス(努力・姿勢・やり方)をほめる
・もっと具体的にほめる
・もっと質問する
成果よりも、プロセス(努力・姿勢・やり方)をほめる
子どもを褒める時に大切なのは、能力や性格をたたえるのではなく、取り組んでいる過程での努力や挑戦した姿勢、やり方を工夫した点などに言及し、励ましてあげることです。例えば、子どもがテストで100点を取ったとします。
「100点とれたなんて、本当に頭がいいね!」とおおげさにほめる代わりに、「100点をとれるまで努力してきたんだね!(努力)」「いろいろなやり方を試して、答えを導き出せたね!(やり方)」というような声掛けをしてあげましょう。
これによって子どもは、もし次のテストで低い点数を取っても、「自分に能力がないから、出来なくても仕方がない」と諦めるのではなく、柔軟にいろいろな方法を試すことで成功できるかもしれないと頑張れるようになるのです。
もちろん子どもが努力をしていた場面を見ていない時、あるいはその頑張りの様子を子どもから直接聞いていない時は、プロセスにコメントするのは誠実さに欠けます。
この場合は、見たままの具体的な感想を共有したり(もっと具体的にほめる)、子ども自身に質問(もっと質問する)をしてみましょう。
もっと具体的にほめる
「すごいね」と言われても具体的な理由なしには自分の優れているところ、また努力が必要なところが分かりにくいものです。例えば、上司に「いいね!」と言われるのと、「細かいところまで注意を払った様子がよくうかがえる資料で、とても分かりやすかったよ」と言われるのでは、どちらが自分の長所に目がいくでしょうか。
「よく書けた文章です」と言われるのと、「各章のまとめが的確で、全体に一貫性があって、非常に読みやすい文章だった」と言われるのでは、どちらがスキル向上に役立つでしょうか。
このように具体的なフィードバックをもらった場合の方が、次のパフォーマンスに向けてモチベーションが自然と上がります。
途中経過の努力や姿勢、工夫などに言及しながら、具体的にどんなところが良かったのかを子どもに伝え、「すごい」の口癖から脱却してみましょう。
見たままを具体的に描写するのも手法のひとつです。
「上手」「よくできました」と大人の評価を押し付けることを避け、見たまま(色・形・数など)を具合的に表現してみるのです。
例えば、子どもがおもちゃのレゴを作って見せに来たとします。
それを評価したり、おざなりに言うのではなく、具体的に「たくさんの色を組み合わせたら、カラフルになったね!」「ここには違う色を使ってみたんだね!」というような声掛けをしてあげましょう。
もっと質問する
ほめる言葉を伝えるだけではなく、子どもにどんどん質問しましょう。大切なのは、子ども自身がどう感じたか、どう思ったかということであり、親がどう思うかはそれほど重要ではありません。
質問する時は、「楽しかった?」など「はい」か「いいえ」で答えられるような広がりのない選択回答形式の質問は避けることが重要です。
「どういうものを作ったのか教えてくれる?」など、会話のキャッチボールができるような自由回答形式の質問をしましょう。
さらに最上級形容詞(もっとも、いちばん)を使って自由回答形式の質問をするのも情報を引き出すのにとても有効的です。
「もっとも」「いちばん」という言葉を付け加えるだけで、漠然とした質問から、具体的な質問に変化させることができます。
ここでも具体性が重要になります。
例えば、幼稚園や保育園などのお迎えに行ったときに「今日はどんな日だった?」と聞いても「わからない」とか「知らない」と子どもに回答された経験はありませんか?
これは、子どもがたくさんある出来事の中から情報を整理しきれないからです。
「今日、お友達と一緒にいて、いちばん楽しいことはなんだった?どうしてそう思うの?」というように的を絞った質問をしてみましょう。
その他の注意点
ほめるというのは多くの場合、親の評価が伴います。大人は、子どもに何も言わないと心地が悪かったり、なぜか罪悪感を覚えたりすることもあり、「すごいね」「上手」と言ってしまいがちです。
しかし、本来子どもが求めているのは評価ではなく、何かを達成した時、新しいことを発見した時、嬉しいことがあった時に、大好きな両親や先生とそれを共有することなのです。
つまり、喜び・興奮・驚きなどといった感情を大切な人と一緒に分かち合うことで、自分の居場所があるという感覚が生まれ、幸せな気持ちになるのです。
分かち合うために用いるのは、言葉だけにこだわる必要はありません。
時にはうなずくだけでもいいし、抱きしめたり、笑顔を返したりする、それだけでもいいのです。
また、子どもが何かに集中しているときに、わざわざ声をかける必要もありません。
集中力が発達する妨げになりますので、静かに見守ってあげましょう。

子育て